5w1hという言葉は、物事を誰かに伝える際に重要な考え方であると聞いたことがある方も多いかと思います。
「相手に対して、物事をよりわかりやすく伝えることができる」
それが5W1Hの考え方になります。
わたし自身としては、コミュニケーションの場における5W1Hは、もちろん重要であると感じますが、実際に生活において、買い物をするときや何かを決めるときなど、この5W1Hの考え方はいろいろな手立てになると感じています。
目次
- 5W1Hの要素と必要性
- 5W1H以外の要素
- 5W1Hの基本的な順序
- まとめ
1.5W1Hの要素
要素を端的に示すと以下の通りとなります。
- When(いつ:時間)
- Where(どこで:場所)
- Who(だれが:主体)
- What(なにを:物・目的)
- Why(なぜ:理由)
- How(どのように:手段・目的)
【When(いつ:時間)】
Whenは時間の要素です。
明日や来週の日曜日などの特定の日付を示す場合や、〇~×日の間と期間を示す場合もあります。
学校の宿題や仕事の納期など、このWhenが明確に示されていないと、いつまでに終わらせるべきかわからなくなってしまいます。時間が決まることで物事をより計画的に進めることができるようになります。
【Where(どこで:場所)】
Whereは場所の要素です。
家や仕事場、○○駅など、特定の場所を示します。例えば時間がわかったとしても場所がわからなければたどりつけません。場所がわかることで自分がいつまでにどこにいればそこにたどり着けるのかを考えることができます。
ただ、このWhereは以外と盲点になりやすいです。例えば「3階の会議室で・・・」と伝達があった際に、3階に会議室が複数あった場合、十分な情報が伝わっていると言えません。同じ階の話であればどうにかなるかもしれませんが、駅や初めて行く場所などは、より詳細な場所の情報が必要となるでしょう。
【Who(だれが:主体)】
Whoは主体となる人の要素です。ビジネスなど場合によっては人でなく企業であったりします。
誰が主体となって行うのかは重要です。待ち合わせの場合に、初見の人であったらどういった人かを事前に聞いておかないと出会うことができないかもしれません。男性・女性だけでなく背格好や持っているものなど補助的な情報もこのWhoに含まれます。その主体となる人を特定できる情報は必要となります。
【What(なにを:物・目的)】
Whatは物や目的などの要素です。パソコンやスマホ、資料、宿題、商品などの実際の物や、会議の議題、ニュース、トラブルの事案など目に見えない物も存在します。そのため、場合によってはかなり細かな 部分まで事前の情報としてあるべき要素です。「先日のトラブル・・・」では何なのか幅が広すぎますし、「先週の資料・・・」といってもどの資料なのかわからないと確認できません。
このWhatはよく会話をする人同士ほど抜け落ちやすい印象です。日本語でも「こ・そ・あ・ど言葉」という、これ、あれ、それ、どれなど曖昧にする表現が多く存在するからです。「明日までにこれのそれ、やっておいて」と言われたとき、正しく伝わることもあるかもしれませんが、思い込みから全く違う内容になってしまうかもしれません。最悪真逆なことにもなりかねません。
【Why(なぜ:理由】
Whyは理由を示す要素です。その事項をする理由はなんなのか、なんのためにそれをするのかなどの理由付けの部分になります。このWhyはなくても伝えたい事自体は伝わるのかもしれません。ただ、仕事であれば、理由が不明なまま行うのは非効率です。また、「今日中にやって」とだけ言われるのと「明日の会議に必要だから今日中にやって」といわれるのでは、言われていることは一緒でも感じ方は大きく変わるでしょう。
【How(どのように:手段・目的】
Howは手段や目的などを示す要素です。作業の手段として、パソコンを使うのか紙と鉛筆を使うのかで準備するものが違いますし、電車で行くべきなのか自家用車で行くべきなのか移動手段にも関わります。仕事において、「例の資料を〇〇さんに渡しておいて」と言われたときに、紙に印刷して渡すのか、USBなどのデータとして渡すのかでかなり違います。
このHowが抜けてしまうと、結局相手方がどうして欲しいのかがあいまいになり、伝えられた側としてもどのように処理すればいいのかがわからなくなってしまいます。そういった点からもこのHowとい手段・目的を示す要素は重要です。
2.5W1H以外の要素
5W1H以外にも、さらに付け加えたものとして、6W1H(Whom:誰に)、5W3H(How many:どのくらい,How much:いくらで)、5W1H1R(Result:結果・どうなったのか)などもありますが、基本の5W1Hを覚えておき、Whom(誰に)はWhoに付け加えて必要だったら考え、How muchやHow manyはHowの中でより細かく考える必要がある場合に考える程度で良いでしょう。
あまり決まりきった感じですべてを当てはめようとすると無理やりな文章や考え方になってしまう場合があります。その都度必要な点は足し、不必要な点は省いて良いでしょう。
3.5W1Hの基本的な順序
基本的には上記であげた以下の順序になります。
- When(いつ:時間)
- Where(どこで:場所)
- Who(だれが:主体)
- What(なにを:物・目的)
- Why(なぜ:理由)
- How(どのように:手段・目的)
上記の順序になりますが、もう少し大きく分けると、
①When,Where ②Who,What ③Why,How
となります。
①でいつ、どこに行けばいいのかがわかれば最低限のことはできる可能性があります。この2つがわからないと何もできませんからね。②で誰と何をするのかがわかります。③で理由や目的がわかります。
この順序が基本となりますが、こだわりすぎる必要はありません。目的は相手にわかりやすく必要な情報を伝えることであるので、主体となるWhoが先に来るべき場面もあるかと思います。プレゼンテーションなどでは、逆にWhyを先に持ってきて、相手の興味をより引き付けることにつながるかもしれません。
4.まとめ
今回は5W1Hの基本についてお話しました。5W1Hとは、
- When(いつ:時間)
- Where(どこで:場所)
- Who(だれが:主体)
- What(なにを:物・目的)
- Why(なぜ:理由)
- How(どのように:手段・目的)
です。これらを明確に示すことで、仕事でもプライベートでも相手にわかりやすく物事をつたえられるようになりましょう。
別の記事で、5W1Hを実際に活かす方法についてお話しています。「思考に活かす」ことは、普段の生活にもよりよい影響があると考えています。ぜひ、読んでいただければと思います。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。他の記事も目を通していただけると幸いです。
それでわっ!